小林亮オフィシャルサイト

アキラのタイコ放浪記Ver.2

絆で出会い 前編

August 22 2007
数日前、少し時間が空いたので独りでゲームセンターに行ってみた


目的は一つ!


ガンダムのゲーム(戦場の絆)をする為だ!


行ってみると思ったより混雑はしてなかったので
エントリー表に自分の名前を書いて順番を待っていた


するとモニター(さっき戦った自分達の戦闘がリプレーされる場所)の前で
二人の青年が真剣な眼差しで画面を見つめていた


やっぱり作戦等の反省をしたり、自分達の動きを見直したりと
終わってからも皆モニターチェックはするんだな・・・


と思いながら、青年二人を見ていたら・・・



突然!



「兄貴!なんでここで前に出るねん?」

「ちゃうやんけ!こいつが引きつけへんからやろ!」

「そやけど独りで囲まれたら、なんぼ兄貴でも限界があるやろ!」

「でも見てみろや!ここで俺が3人引きつけてたから拠点落とせたんちゃうんか!」

「いや!でも俺は納得できひん!」

「なんでや!」

「たまたま今回は成功したけど!もしタンクの存在がバレたら負けてたぞ!」

「だから!そんな時の為にお前が護衛に付いてるんちゃうんか?」

「アホか!俺かて2人相手が限界やぞ!」

「それで十分やないか!」

「でも兄貴を囲んでた奴等の独りでも気付いてたら終わりやないか!」

等々・・・




物凄いエキサイトしているではないか!笑


ちょっと興味があったので、横に周りその2人の顔を見てみたら
それもそのはず、どう見ても本当の兄弟らしい!


それにしても討論している話の内容は
物凄く高いレベルの事ではないか!


正直、俺なんか今まで一度もそんな事を考えて
戦った事なんて無いぞ!(そんな余裕すら無いから)


もしかしたらインターネット等から入手した情報や知識だけで
いかにも自分が強くなった気がしてる「おバカちゃん達」かも・・・


と思って、俺も先程の戦闘風景が流れてるモニターを見てみたら
それはそれは物凄い腕前の二人である事が判明した


と言う事は・・・


彼等は真剣に話し合い・・・


真剣にチーム戦術を・・・


議論しているのである!


俺も今まで色んな人達や、色んなグループを見てきたが
こんなにも真剣に取り組んでいる人達を見るのは初めてだった


そうこうしていると、俺の順番がやってきたので
ポッドの中に入ろうとした時だった


なんと先程の熱い討論を繰り広げていた兄弟が
俺と同時出撃になってしまったのだ


先程のモニターでの戦い方を見る限りでは
どう考えても将官クラス(トップクラスの階級)と思える二人に対して


俺「サンシ・カツラ」の階級は現時点で軍曹!
(全部で15に別けられてる階級の下から数えて5番目)


そんな階級の俺が一緒に出撃したら絶対に迷惑をかけてしまうと思い
カードの挿入のタイミングをずらしてマッチングしないようにした


なのに・・・


何故かマッチングしてしまい、一緒に出撃する事になってしまったのだ!


同じ店舗内で同時出撃する場合、インカムで会話が出来る仕組みになっているので
仕方なくインカムを装着すると向こうから挨拶をしてくれた


兄「カツラさん宜しくお願いします」

弟「サンシさん宜しくです」

俺「あっ・・・宜しくお願いします」


普段は知り合いとばかり出撃しているのでポッド内でも
「亮さん」とか「小林さん」とか「アニキ」とかで呼ばれているが
知らない人から見れば俺の名前は「サンシ・カツラ」軍曹なのだ!笑

しかし何故だか知らないが・・・

兄は「カツラさん」 弟は「サンシさん」と呼ぶ・・・

そして初対面の2人と会話は進む・・・


俺「時間差つけて入ったつもりなのにマッチングしてしまいました」

兄「気にしないで下さい」

弟「どうせなので楽しくやりましょう」

俺「有り難うございます!」

兄「それより我々の階級が高いので」
 「結構強い人達と対戦になってしまいますがいいですか?」

弟「ホンマやな!兄貴!すんませんサンシさん!」

俺「いえいえ・・・とりあえず二人の足引っ張らない様に頑張ります!」

弟「もし何かあったら呼んで下さいね!」

兄「すぐに助けに行きますから!」



舞台はニューヤーク(ニューヨークの事)の市街地
マッチングは8対8の最大人数!
俺と最強兄弟の3人以外は別の店の誰か5人


そして・・・


いざ出撃・・・


すると・・・


先程まで穏やかな口調で話してた弟が豹変する!笑


弟「兄貴それ以上前出るなや!」

兄「大丈夫やって!

弟「陣形が乱れるねん!」

兄「すぐ戻るから!」

弟「アホか!バラバラになったら不利なん分かるやろ!」


こんな討論をこのガチバトルの最中に
戦いながら繰り広げるのである!笑


最初はウルサイな〜と思ってた俺も
途中から2人の会話が面白くなってきて
最後の辺は声に出して笑ってしまった程だった


最終的にこの兄弟2人以外の6人(俺も含め)が弱かった為
我がジオン軍は敗北に終わってしまった


そしてポッドから出た3人は
ここで初めて顔を見て会話する


兄「お疲れ様でした」

俺「お疲れ様でした」

弟「あ〜マジ腹立つわ〜!」

兄「すんませんね〜うるさかったでしょ?」

俺「いやいや2人の会話が面白かったですよ!笑」

兄「いっつも怒ってるんですよ〜こいつ!」

弟「でも、あれはアカンやろ!」

兄「仕方ないやんけ!」

弟「もう少しやったのに負けたんやぞ!」

俺「ごめんな〜俺にも責任あるし〜」

弟「いや!サンシさんは悪く無いっすよ!」
  「あの他の店の○○に乗ってた奴ですよ!」

兄「まぁ〜な〜」

弟「サンシさん・・・ホンマすんません・・・」






これが俺とこの兄弟2人との出会いだった





ここで最強兄弟2人のプロフィールを紹介しよう!


了承を得ていない為、パイロットネームは公表出来ませんので
「兄」「弟」とさせて頂きます(もちろん本名なんて知りませんし)

尚、あくまでも俺が接してみて
感じた勝手な見解である事を御了承下さい




「弟」 推定年齢 20代前半

見た目はジャニーズ系のメッチャ可愛い顔した奴(これはホンマ)
ゲームなんかしなさそうな今時のイケメン

とても短気で兄に対しては口が悪く、結構やんちゃな性格だが
俺とかに対する言葉使いは綺麗な敬語で話す

パイロットとしての腕前は抜群で、かなりの強さなのにも関わらず
考え方はチーム戦としての戦い、団体戦での動きや戦術がメイン

なので自分のポイントよりもチームの勝利に対する執念が人一倍強い
よって自分勝手な動きをするチームメイトにはメッチャ厳しい

しかし同じ考えを持つ同志への心遣いは物凄くあり
例えば出撃中に激怒しながらでも俺とかに対して
「サンシさん、何処ですか?」「応援行かなくでも大丈夫ですか?」
等の言葉を常にかけてくれる優しい奴



「兄」 推定年齢 20代半ば

顔は弟と似ているのだが、弟が男前過ぎるせいか
眼鏡のせいなのか、見劣りしてしまうのが残念

弟とは違い、戦闘中に決して怒ったりはしない
とても穏和な性格の持ち主

弟が「悔しいけど兄貴には勝てない」と認めるぐらい
パイロットとしての腕前は神懸かっている
(俺が見た中でも文句なしにトップの腕前だろう)

彼独りで2〜3人を相手になら勝つ事が出来る為
常に最前線に出て戦闘ラインを押し上げてくれる強者

その為、気が付けば陣営から離脱してしまう事もあり
その度に弟から叱られている

お金を両替する時も両替機まで走って行く真面目っぷりで
弟の分まで一緒に両替して弟に渡してあげる優しいお兄ちゃん





こんな2人との初出撃を終えた俺は
一緒にモニターでリプレーを見ながら色んな話をする


すると彼等の考え方や楽しみ方が
実は素晴らしい事なのだと分かってきた


もちろん彼等の腕前の凄さも理解できた


そして俺は・・・


徐々にこの兄弟2人の事が
気に入ってきてしまった


そして気が付けば、俺は彼等に色々質問する様になっていた


すると彼等は喜んで色んな事を教えてくれた


俺「こうゆう場合はどうしたらいいの?」

兄「その場合はこうすればいいんですよ!」

俺「でもそんな上手く出来るかな〜?」

弟「最初は無理でも出来る様になりますって」

俺「強い相手の時は全然ポイント取れないのは?」

弟「俺なんか最初の頃は0点とかばっかりでしたよ!」

俺「マジで?」

兄「そうですよ!最初の頃はポイントとか気にしなくていいんですよ!」

弟「それよりも課題を作って練習する事です」

俺「何が必要かとか分からないからな・・・」

弟「じゃ〜俺達が教えてあげますよ!」

兄「それがいい!良かったらこの後も一緒にやりませんか?」

俺「えっ?ええの?足手まといになれへん?」

兄「全然大丈夫ですよ!」

弟「僕らが本当の「戦場の絆」を教えてあげますよ!」

俺「ありがとう」

兄「さぁ〜行きましょう」






この瞬間





36歳の俺に、最強で最高の師匠が(20代前半の2人)
誕生したのであった




そしてこの後・・・



初めて味わった・・・



感動の出撃を迎えるのであった・・・



つづく・・・



| Category:ガンダムの話 | 11:39 PM | comments (9) | trackback (0) |

コメント

何と感動的な運命の出会い編。

味気無い昼休憩の食事が、とても美味しく感じられました。

続きをお待ちしてます♪

| ミケ | EMAIL | URL | 2007/08/23 12:51 PM |

うあっ!続くんか〜
はよ続き読みたいやんか〜!笑
続き待ってます!兄貴!

| フッコン | EMAIL | URL | 2007/08/23 06:04 PM |

会ってみたいわ〜〜その上官殿達に!
インカムで「オレ、この戦いが終わったら結婚するんだ〜」とか言ったら
怒られるかな(笑)

| Gaku@少尉 | EMAIL | URL | 2007/08/24 12:06 AM |

おもしろい!面白すぎる!俺もゲーセンで見たことあってやってみたいと思ってた。
これを機会に入隊しよーかなー。

| jm | EMAIL | URL | 2007/08/24 03:16 AM |

は、早く、続きを〜〜〜〜!(笑)

| よよ | EMAIL | URL | 2007/08/26 12:17 AM |

私、ほとんどファーストガンダムしか知りませんが非常に続きが楽しみです!

| ヤマシタ | EMAIL | URL | 2007/08/26 03:48 AM |

>ミケさん
味気ない食事のちょっとした調味料になれて
嬉しゅうございます!笑

>フッコン
食いついたね〜!笑
早く君も出撃した方が良いぞ!

>Gaku@少尉
このゲームを教えてくれた君には
是非会って頂きたい兄弟だよ!ほんと!笑

>jmさん
是非!是非!入隊して下さい!
そして一緒に出撃しましょう!

>よよ
ご、ごめん、まだやねん〜〜〜〜!(笑)

>ヤマシタさん
それを知ってるだけで十分です!
って言うか、ならば是非入隊して頂きたいです!笑

| Akira | EMAIL | URL | 2007/08/26 06:10 AM |

兄貴!昨日はお疲れさまでした!!ますます上達したくなりました!!!

しかし兄弟と兄貴の会話…聞いた事がある気がするのは気のせい!?(笑)

| TSUCKEY | EMAIL | URL | 2007/08/26 12:21 PM |

>TSUCKEY
最近ザコバ君もはまってしまってる様だね!笑
俺も上官として師匠に教えて貰った事を
君達に伝えれる様になるまで頑張るよ!

| Akira | EMAIL | URL | 2007/08/28 03:52 AM |

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